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4回 懇話会概要

1. 開催日時および場所

  2011612日 1000~1200 水産大学校国際交流会館2F 大研修室で4回懇話会を開催した。

2. 参加者および人数

参加者は運営委員側からは淀江理事、山元校長、中里企画情報部長、島田総務部長、前田学生部長、三輪水産流通経営学科長、森元海洋機械工学科長、芝食品科学科長、酒井生物生産学科長、中岡水産学研究科長、黒田耕洋丸船長、鎌野天鷹丸船長の計12

滄溟会側からは葵会長、厚田副会長、濱崎理事、渡辺理事、佐野理事、織田理事、小野理事、貞包常任理事、梶川理事の計9名の総計21名が参加し、厚田副会長の司会で実施された。

3. 昨年度および本年度の水産大学校の取り組みについて

(運営委員側から説明) 昨年度は、事業仕分け、独法の見直しがあり、専攻科の定員配分の見直し、田名の実習場の廃止が勧告という形で出された。本年度は、5カ年の中期計画の第3期がスタートする年である。また、予算は昨年比7%減少と非常に厳しい状況である。

4. 東日本震災の取り組みについて

「派遣時期について」 

(淀江理事) 耕洋丸の派遣については極力早く実施したかったが、震災直後は公的な目的を持った派遣でなければバースの確保や物資の受渡し等の被災地側の体制整備が困難な状況にあった。このため、国や県に対し、要請があれば派遣したいとの意向を示していたが、まずは官庁船や自衛隊を活用するとのことであった。一方、本校としては、学生に被災地の現場を見せ、教育効果を挙げたいという思いがあった。このため、学生の実習の一環で耕洋丸の派遣を行うこととし、春休み明けに出港せざるを得なかったが、出来るだけ早期に支援を実施するため、下関出港は当初より4日早め入学式の翌日の4月7日とすることができた。

「支援内容について」

(淀江理事) 支援物資の搬入を実施した。水産大学校らしさを出したいと考え、物資は下関市及び水産関係から調達し支援先は一般ではなく、水産関係(JF、水産高校)に限定した。また、練習船の施設の活用を重視して、風呂および食事の提供を行った。入港先は釜石、宮古の2港であった。

滄溟会にも物資を提供いただき感謝している。

「支援航海の様子」

(黒田耕洋丸船長) 実習航海は4月7日から30日の航海中、宮古は410日入港、11日出港、釜石416日入港、417日出港であった。無人の漁船や流木が多く、夜間航行は非常に危険なために日照時のみの航行となったので、目的地までに非常に多くの時間を要した。また、太平洋側での造水が困難であったので、宮古入港後、函館に立ち寄って給水した後、再度、釜石に向かったため、時間を要した。津波警報や余震も頻発する中で、非常に緊張感があった航海であった。地元関係者から非常に多くの感謝の言葉を受けた。学生の心意気が非常に高く、積極的に支援業務を行っていた。分刻みの非常に中身の濃い支援を行うことができたと考えている。大半の学生から「震災の状況を目の当たりにして、非常にショックを受けた。水産大学校が支援物資を輸送する航海を実施したこと、また、その航海に乗船することができたことを誇りに思う」といった感想が聞かれた。

「滄溟会の支援内容について」

(葵会長) 滄溟会としては、全漁連へ100万円を寄付した。耕洋丸の支援航海においては、自転車50台を提供した。現在、募金が290万程度集まっている。水産関係の基金へ寄付する予定である。

「今後の水産大学校の支援の取り組みについて」

(山元校長) 震災の対応は継続していくことが大切である。今後の対応として、水産大学校が独自でやれることはどのようなことかを考えていく必要がある。被災地の要望にこたえる形で対応していきたいと思っている。

「今後の滄溟会(関東支部)の支援の取り組みについて」

(濱崎理事) 今後の対応として、関東支部総会で検討する予定であるが、現時点では、例えば本校OBで構成するNPOを作って、支援することなどを検討している。まず、その準備委員会として、研究会を立ち上げたいと考えている。

5. 震災被害を受けた学生の実情と水大の救済策について

「被害学生の確認および実情について」

(前田学生部長) 震災直後の対応として、まず、北海道、東北、関東地区の学生リスト(100名以上)を作成、安否の確認、学生の携帯および保護者への連絡を行った。宮城県の石巻、岩手県の山田町出身の2人については、なかなか連絡がつかなかったが、最終的には連絡がつき、被災した学生はいるが、死亡した学生はいなかった。その後、クラス担任制度を活用して学生の被災状況を調べた。被災した学生は10人程度いるが、その者に対しては授業料免除を行う予定である。被災状況としては、父親の死亡、家の全壊、半壊などがある。原発の被害もある。入学者もそれに含めて検討したが、入学者には特に被災した学生は存在しなかった。

「被害学生に対して、滄溟会(関東支部)が実施予定事項」

(濱崎理事) 関東支部としても単独で義援金を拠出するつもりである。まず被災した学生へ、次に漁業者への対応を考えている。長期間、継続できるかは分からないが、できるだけのことをやっていきたい。

6. カッターレース大会について

「カッターレース大会の準備の進捗状況」

(濱崎理事) 滄溟会の関東支部が中心となって準備委員会を立ち上げて、準備を進めているところである。滄溟会はその準備委員会に対して、旅費の一部を負担することで支援している。下関市役所を説得して、7月1日に同市の役員会で、カッターレース開催について検討されることになった。カッターレースの発起人委員会の委員長に中尾市長が就任することになっている。大学側には後援として、アルバイト学生および学校側の資材の提供をお願いしたい。

「水大の今後の対応」

(山元校長) 役員会の後に具体的な内容が決まってくるので、その後にどのようなことをするのかを検討していきたいと考えている。

7. その他

「事業仕分けによる専攻科、田名臨海実験実習場について」

(淀江理事) 仕分けは束縛があるわけではないが、閣議決定や法律に基づく勧告を受けている以上は対応していく必要がある。専攻科の定員枠の改正をすでに行っており、田名臨海実験実習場を廃止する方向で、整備を進めている。

「校歌について」

(葵会長) 水産大学校の校歌を作成してはどうか。

(山元校長)本村校長時代に委員会で検討したときに水大校の校歌は存在すると判った。(葵会長)現在は忘れられた存在になっている。校歌があるのであれば、もう少し表に出すべきではないのか?

「学生の正装について」

(葵会長) 乗船学生の制服はチューニックではないのか? 昨年遠洋航海出港に立ち会ったが、昔に比べ寂しかった。汽笛を鳴らしたり、昔みたいにもっと賑やかにしては。

(山元校長) 遠洋航海乗船学生についてはチューニックであるが、就職活動時はチューニックが好印象を与えるかどうかは疑問があり、船会社以外はスーツを着用させている。

「遠洋航海のアナウンスについて」

(黒田耕洋丸船長) 長笛を鳴らして対応している。関門海峡は輻輳しているので、その安全を十分に確保した上で、実施することを心がけている。

「今後の事業仕分けの対応について」

(織田理事)  いわゆる「事業仕分け」はエンドレスで行われると思われる。

その時はどの様な方策で対応するのか?

(淀江理事) 何よりも大事なのは就職率、入試倍率等で高い実績を維持し続けることであり、そのために役職員一丸となって努力していきたい。

                                                                                                                                以上